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鹿児島大学教育研究データベース

【さっつん観光ナビ】

研究テーマ紹介

自然を満喫したい

自然を満喫したい

私は、海洋や河川に暮らす様々な水棲無脊椎動物 (特に甲殻類など) の多様性の調査研究を行っている。中でも特に共生、寄生種の分類や生態の解明に取り組んでいる。研究フィールドは主には海洋であり、特に温かい海に発達する、サンゴ礁に暮らす生物に力を注いでいる。様々な海洋生物、特に魚以外の水棲無脊椎動物についての専門知識を必要とする研究分野であり、採集や観察のため磯観察、シュノーケリング、スキューバダイビングを実施する。

これらを活用した地域での普及、教育実績として、広島、沖縄、奄美の海岸にて、磯の生物観察会 (1〜2時間程度)の講師を、時々行っている。鹿児島県は、複雑な環境要因から場所ごとに暮らす海洋生物が全く異なる点がとても面白く、今後県内各地で場所を変え実施してみるのが良いと考える。個人的には、代表的な海域よりもむしろ、十島や三島などと言った海域において取り組んでみたい。その際、採集生物の写真を撮影し解説をつける事で、簡単な生物図鑑、パンフレット、ポスターなども作成し、現地の観光活性化に役立てることも検討できる。シュノーケリングを用いた生物観察等も行ってみたいが、これにはしっかりとした安全確保等の事前対策が必要であろう。また、もう一つの専門である水族寄生虫の知識を活用し、一般市民を対象とした魚類解剖と寄生虫観察の体験教室にて、年1〜2回講師を務めている。これについても、普段食べている魚にどのような寄生虫がいるのか具体的に目にして学ぶことを通じ、寄生生物への理解を良くも悪くも深めることが出来る。