鹿児島城と麓の景観・歴史・文化
- 歴史地理学の立場から地域の観光に資する視点を提供。
- 「麓」は、近世の鹿児島領(いわゆる「薩摩藩」領)の各地に形成された武家集落。鹿児島城下町と日本遺産に登録された麓だけではない。
- 景観は、地域の自然と歴史・文化などの総体。城下町や麓など過去の地域を描いた古地図(絵図など)は、町歩き・地域理解の好材料。
- 六月灯や祇園祭などの祭礼も地域を理解する材料の一つ。
- 廃仏毀釈は全国的にも例の少ない特有の現象。破壊された石仏からは鹿児島の地域的特性が見えてくる。現在は数が少ないだけであって、前近代の鹿児島の各地(城下町・麓など)には、寺院・神社の境内地が多数存在。
参考文献:「大学的鹿児島ガイド(昭和堂)」(2018年刊行)